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酒は飲んでも呑まれるな 4

この連載、凄く久しぶりだなと思ったら、何と2年ぶりでした。
何かもう、本当にすみません。


今のところアジュアリですが、次こそはジュスアリです。

直接的ではありませんが、ヤオイ描写ありますので、嫌いな方は読まないでください。






その日も午後から五家族会議があった。昨日の今日なので出たくない。アリアバートは天変地異が起こることを期待したが、もちろん環境を完全に管理されたウラニボルグでそのようなことが起こるわけがなく、憐憫とさげすみと怒りの眼差しを一身に浴びながら、アリアバートは五家族会議の席に嫌々付くはめになった。

藩王殿下が入室したので立ち上がり礼をとった。
(腰が痛い・・・)
もちろん表情には出さなかったつもりだが、アジュマーンに隠し事はできないのだろうか。
昨日の今日で、また五家族会議である。
普段ならば早めに会議室へ到着しているのだが、居た堪れない事がわかっているためにギリギリに到着した。
昨夜何があったのかわかっているであろう従兄弟たちに何か言われるのは嫌だった。
基本ライバルである彼らに、同情して知らないふりしてくれる等と甘い期待は全くできない。
だが思っていたよりもずっとギリギリだったようで、椅子に座った途端に藩王到着の合図があり、ヒヤリとした感覚が背筋を通った。
しかも、入室後の藩王の発言は、アリアバートにとっては最悪のランクに入った。
「アリアバート卿、昨夜は無理をさせたが大丈夫だろうか?」
羞恥のために頭に血が上りそうになるが、何とか習い覚えた理性でそれを抑えた。
「は、はい。」
「そうか。卿は昨日気を失ってしまったから、今夜続きをしようと思うのだが?」
アリアバートは今度こそ表情を取り繕うことができず、耳まで真っ赤になって、俯いてしまった。
今までアジュマーンが情交を匂わすこと会議の場で言ったことはなかった。せいぜい寝室に誘うくらいのものだ。
(なぜ、今日に限ってこのような・・・)
酷くいたたまれなくて、許されるならこの部屋から今すぐ出て行きたかったが、もちろん許されるわけはない。
「何か用事があるのなら、無理にとはいわぬが。」
アジュマーンは、黙り込んでしまったアリアバートに返事を催促した。
用事がある、と言いたかった。
だがアリアバートには不幸な事に用事が何もなかった。恋人もいなければ友人や部下との約束も特になく、出席すべきパーティーなどもない。
別にアリアバートの人間関係が希薄と言うわけではなく、入れないようにしていたのだ。2,3日ゆっくり休んで遠征の疲れをとりたいと思ってのことだ。
しかしこんなことになるなら、無理してでも予定を入れておくべきだった。部下との交流だろうがパーティーだろうが、藩王殿下の閨のお相手を務めるよりは楽に違いない。
本来ならただ「いやだ」と言うだけでいいのだが、藩王殿下相手ではそれもはばかられ、アリアバートは必死に今日の予定を脳内検索した。が、何もなかった。
だがだからと言って今日も藩王のお相手を勤めれば、もう明日動ける自信はなかった。それ故アリアバートは咄嗟に嘘をついてしまった。
「実は、ジュスラン卿との約束が・・・」
いきなり話題を振られたジュスランは、当然目を丸くしたが、アリアバートの意思を察して同調した。
「申し訳ありません、藩王殿下。今夜、当家のパーティーに、アリアバート卿を招待しておりまして。」
アジュマーンは、意外そうな顔をして言った。
「小さなパーティーだと聞いたが?」
ジュスランの支援する劇団の、新作公演発表のためのパーティーで、アジュマーンの言うとおり、タイタニア公爵である2人がそろわなければならないほど盛大なパーティーではない。
だが、ジュスランが今夜そのパーティーを主催するとアジュマーンに知られている以上、それ以外の言い訳はなかったので、押し通すしかなかった。
「華が足りないようでしたので、アリアバート卿に出席をお願いしていたのです。」
二流の画家が喜びそうだとか怜夫人に媚びて作られた彫刻のようだとか言われるアリアバートであるが、美貌と言う点において疑われる事がない。
そしてアリアバートとジュスランは、比較的仲が良い。
ありえない事ではなかった。
「残念ではあるが、また今度にするとしよう」
アジュマーンはあっさりと諦めので、アリアバートは安堵した。



   後書

次こそはジュスアリに入ります!

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